3.11.2016

あの日に寄せて

人は誰しも時に人生を諦めたくなるような辛い経験し、

苦しみ、悲しみ、怒り、苛立ち、恐れ、不安を抱えながら、生きています。

作家のジュリア・ドナルドソンさんも、ご自身の愛する息子さんを失っています。

「こえだのとうさん」は、息子さんの死に直面し、辛い哀しみの日々の中で作り出された物語です。

辛いことがあっても前を向き、絵本を創作する活動を止めることなく、精力的に続けてきました。整理のつかない気持ちを抱えながら、書き続けていくこと、生き続けていくこと、それを示してくれました。

私は、翻訳という形で、感銘を受けた作家さんの心を伝え、生きる希望や愛を描いた作品を皆さまにお届けすることが出来たらと思っています。

彼女の「それでも生きていく」姿勢が同じような境遇にある誰かのために希望の光を灯すと信じています。

誰かを失ったからこそ、その人と一緒にいたいと願うこと、こうした潜在的な意識は彼女の作品の中に現れていると話しています。

皆さんが、それぞれの形で、それぞれの時間で希望の光を見出すことができますように。

そして、今日この日は、東日本大震災でお亡くなりになられた方々、被災され今も苦しい生活を送っている方々に祈りを捧げます。